SHIBATA
柴田 竜さん

ソニー株式会社

※経歴・内容はインタビュー当時のものです。

日々様々な分野の
スペシャリスト達が切磋琢磨し
新たなカタチを生み出しています。

現在はソニー株式会社のクリエイティブセンターでコミュニケーションデザイングループのデザイナーとして働いています。業務内容はブランディングやロゴ、Webといったグラフィックデザイン分野以外にもイベント空間の監修や経営陣のサポートなど非常に多岐に渡ります。チームには美大生はもちろん、映像や建築など様々な分野を学ばれた方々が在籍しています。私は美大出身なので、実際に手を動かし納品まで担当することが多いです。ソニーはそんな様々な領域のデザイナーがプロジェクトの上流から関われることが魅力の一つだと感じています。

aibo(2018)
自律型エンタテインメントロボット「aibo」のコミュニケーションアイテムのデザイン

美術との出会い、
そして進路について

大学進学は、多摩美術大学のグラフィックデザイン学科と金沢美術工芸大学の視覚デザイン専攻の2つの選択肢で迷いましたが、4年間はしっかりデザインと向き合いたいと考え、一学年20名程度とより少数で学ぶことのできる金沢美大に進学を決めました。その後大学では数多くの作品制作に加え、都度自分の作品をプレゼンテーションを通じて人に伝えることで、総合的なデザイン力が鍛えられました。

Too_!(2017)
「〇〇しすぎること」をテーマに描いた7本の短編アニメーション。金沢美術工芸大学卒業制作

美大には中学生の頃から漠然と進学をと考えていましたが、実際に決めたのは高校2年生の時だったと思います。小さい頃からものづくりが好きで、自分の意思や考えを表現することに関心がありました。

湘南美術学院で学ぶ中で最も良かったことは制作中の指導や講評会を通じて聞く力を養えたことです。制作中は独りよがりになる傾向にあったのですが、客観的な視点でコメントをいただくことで新たな発見があったり、技術が向上したり、ときには悔しさをばねに頑張ることができました。そうした日々を積み重ねることで表現の幅も広がったと思います。言われた通りにするのではなく自分の中で咀嚼し改善につなげることは現在の仕事にも通じています。

美大受験のための勉強は具体的に何が将来の役に立つのかイメージをしにくいと思います。自分の場合はそうでした。ただ、物を観察する力や技術力はもちろん、講師の話をよく聞いたり、目の前の課題をやりきるといった制作以外の姿勢の部分も確実に将来につながっていると感じます。応援しています、頑張ってください。

Sony Startup Acceleration Program(2019)
新規事業支援プログラムのブランディング

PROFILE

横浜市立桜丘高校出身
湘南美術学院[ 基礎科 > デザイン科 ]> 金沢美術工芸大学 美術工芸学部 デザイン科 視覚デザイン専攻 卒業