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油画科SPコンテンツ「まだ受験生ではないあなたへ」

はじめに~油絵具とはどんな絵具なのか?

皆さんは油絵具で絵を描いた経験がありますか?いきなりですが、ここでこの絵具の決定的な特徴を二つ挙げます。

 

① 乾きが遅い

② 透明である (透明⇔不透明が選択できる)

 

登場は古く15世紀、ヤン・ファン・エイクという画家が初めてそれを用いて絵を描いたとされています。一つ目の“乾きが遅い”性質は、一般的にはマイナスイメージにもなりがちですね。でも彼にとっては逆で、 “乾きが遅い絵具が欲しかった”のです。何故ならそれによって画面上で簡単に絵具を伸ばすことが出来るようになり、結果滑らかなグラデーションが非常に作り出しやすくなりました。二つ目の“透明である”性質と合わせて、この地点を境に絵画に出現する描写力は深みを持ち、圧倒的なリアルさへと向上します。ファン・エイクの作品はスーパーテクニックとも言える精緻な描画が大変魅力ですが、これは“彼に描写力があった”との評価以上に、“油絵具がリアル描写に向いている素材”とも評せるのです。

大まかに言えば上記が油絵具登場の原風景です。例えば、その後に続くルネッサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチなどもこの絵画技法を踏襲しつつ、かの有名なモナ・リザを描いています。そして現代にも、その延長線上でリアル描写を武器として、表現を追及する画家も多く存在します。

 

カラバッジョ「フルーツバスケット」キャンバスに油彩(1599)

 

ルネッサンス期の後に訪れる、バロック期の幕開けを牽引した画家であるカラバッジョ。彼の持ち味であるソリッドな迫真の描写テクニックも、油絵具の豊かな性質が支えているのです。

史実~“モノをリアルに描けること”の意味

油画科とは、大学によっては専攻名を “洋画科”と表現しているように、元来は西洋で生まれた絵画表現をベースとしています。ここには単に油絵具を用いて描くという、材料の問題だけではなく、そこで更新されてきた美術史上の価値観に大きな比重があります。

 

少し専門的な話をします。例えば、絵を描こうとする誰もが、憧れたり、経験を積む中で楽しさを感じたりするであろう 『モノをそっくりに描く』ということ、これは既に約150年前のヨーロッパでは閉塞した価値観に陥ります。何故ならそこで登場してくる写真技術によって、“記録”としての意味においての有効性が一気に揺らいでしまったからです。この事実を知らずして、その後に続く絵画表現を理解することや、そうした歴史の延長線上にいる自分の個性を自覚することは難しくなります。

 

皆さんもスマホなどを使い写真を撮りますよね?その時シャッターを押して撮れた写真を見て、「そっくりに写っているから、すごい ! 」とはならないはずです。何故ならこの点はあまりに当たり前すぎるカメラ機能の前提だからです。日常的にその操作を行なっている自分と、一方でモノがリアルに描けることに対して喜びを感じる自分とを相対化してみてください。絵を描く当人の達成感や満足感はとても大切なものですが、それと同等に大切なものは、自分の作品がどのように社会的に価値付けされるのかを知ろうとする、またそこに参加しようとする意思を持つ、そんな幅広い視野を持った大人びた態度です。

前述したように歴史上の事実は、カメラ技術登場の初期段階によって、絵画の意味を改めて問い掛けざるを得ない状況になりました。そしてこれはその後の世界の美術の基準となり、グローバリゼーションが叫ばれる現代社会においても変わりなく有効です。

 

ここで誤解がないように確認します。決して「モノが描けることに意味がない」と言っているわけではありません。それは造形基礎の入り口としては分かりやすい故に学びとして有効ですが、ここに絶対的な価値観を見ることや目的化することは危険だということです。何故なら皆さんには、モノがある段階まで描けた後に必ず踏み込むべき“表現の素晴らしき世界”を、柔軟な思考を持つ早い段階から知ってもらいたいからです。

 

エドガー・ドガ「青い踊り子たち」紙にパステル(1899)

 ※上モノクロ3点はドガ自身が撮影した写真(1895~1896)

 

19世紀半ばに写真技術が登場した際、リアル描写のみに頼って制作していた画家達の多くが“描く意味”の限界を感じ、筆を折りました。しかし同時期に活躍した印象派のエドガー・ドガは、「動きの瞬間を切り取れる」との写真の特性に着眼して、逆に利用したのです。そこには、それまでの絵画が描きにくかったイメージを作り出す、との狙いがあります。作品上には、写真には写らない要素を付加した結果と共に、それを超える非常に豊かな内容が出現しています。

表現 ~ 『モノが描けることと、絵が描けることは、必ずしも一致しない』

では“表現の世界”とは何でしょうか?これに一言で応えるとしたら、『モノを単に写すのではない、絵として描くことを深く考える』ことです。そしてそれに真摯に向き合い、学ぶ専攻が油画科です。

例えば美しい絵画を描く方法の選択肢は二つあります。一つは「美しいモノをそっくりに写し取る方法」、もう一つは「絵として美しく描く方法」です。後者は対象物からの自立へ向かっているとの意味で、より高度で進歩的です。

そう、油画科とは、たとえ簡素な変哲なきモチーフからも、美しい絵画を導いていく考え方と技術を学ぶ、そんな専攻科です。

 

 

アンリ・マティス:「バスケットとオレンジ」キャンバスに油彩(1913)

 

絵画でしか表現できない魅力を、存分に感じさせてくれる好例。シンプルに見えますが、実は様々な観点から画面に絵具を定着する在り方が考察されています。そのバックボーンとしても読める、『私は人々を癒す肘掛け椅子のような絵を描きたい』との彼の言葉は、あまりにも有名です

これら様々な人物表現は、ヤン・ファン・エイクを始まりとする、巨匠たちが残した油彩画の流れです。限られた誌面ですから限定的で数は少ないですが、どれも素晴らしい成果として鑑賞できます。そこに優劣の評価はなく、あるのは『何に対してリアルなのか?』の違い、その時代の中だからこそ定めることができた、狙いの色々です。見え方の差異はそこに起因しています。

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